現在筆者が滞在している研究所であるInstitute of Particle Science & Engineering, University of Leedsでは,月に1回のペースで
「Frontiers in Particle Science and Engineering」
と云う連続セミナーを開催しています。対象は主に,大学院ドクターの学生とこちらの研究スタッフ・教授連で,云ってみれば研究室のゼミではなくて研究所全体の「大セミナー」と云った処でしょうか。講師は基本的に研究所の外から(著名)研究者を招待すると云うことになっている。
2008年度の当該セミナーのシリーズは丁度2月から始まった処でして,3月は2回目にあたります。昨日,3月5日にこのセミナーがありました。この第2回セミナーの講師が筆者。であったと云うワケなのでございます。
「在外研究」と云うコトでこちらに来てほぼ1年間,当研究所で客員教授として研究活動に勤しんでまいったワケですが,ですので,筆者のこれまでの研究の一連の流れ,から始まって,最後の部分ではできることならこの1年間の研究活動の成果の一部にも触れる,と云う具合に,この今回の在外研究の掉尾を飾るべく・・・ってな具合の良い講演が果たしてできるモノかしら?(急激に弱気)。
実際,この講演会に間に合わせるべく,ここのトコロ,アレやコレやの計算の仕上げとかその他を大急ぎでやっておったのです。

セミナーに先立って,教室の前にあるラウンジのスペースで昼食が供されるのであった。なかなかステキなやり方である。勿論,ソレにはちゃんとしたスポンサーが捕まえてあるワケです(教授連中からお金を集めて,とか云うようなセコイ?やり方ではなくて,ちゃんと,とある会社がこの「連続セミナー」のオフィシャルスポンサーになっているのである)。尤もまぁ昼食を供するのは結局,セミナーに(忙しがってなかなか参加しようとしない)学生連中を集めるための「撒き餌」と云う話しもあるが・・・とか,あまりそう露骨に書いてしまっては失礼にあたるかも知れないですね。スミマセン。しかし,学生連中が自分がやっている非常に非常に非常に狭い範囲の研究に直接関係ないような話題にはあまり興味を示さず,当該研究分野全体に渡っての知識や視野を獲得することにはさほど前向きではない,と云うのはどうも何処の国でもそのようになりがちだってことのようだなぁ。なかなか難しい問題ではある。ともあれ,食べられるのはこの写真に見られるようなケータリングのサンドイッチ類である。何処から取っているのかは知らないけれど,会議やある種の打ち合わせの時とかに昼食が供される場合も全く同じ内容のケータリングであるように見えるから,特定のケータリング会社があるのだろうと思われる。

上写真は講演会場の様子。昼食を終えて聴衆がぼちぼち教室に入って来る処を教壇から撮影。中くらいの大きさだけど立派な階段教室なのである。真ん中の一番後ろに映っているのが・・・頭痛のタネである。なんか,この講演を録画するとか云ってるんですけど・・・。そればっかりは勘弁してくれと何度も云ったのに・・・。正直,学会発表とか,こう云うセミナーでしゃべるのとか,全然キライじゃないんですけどね。しかし録画されるとなるとちょっと相当イヤである。キンチョーの度合いが違いますな・・・。そうだからと云ってことさらマトモな講演ができるワケでもないのだが。トホホ。

(左)講演中の筆者。(右)講演終了後の質疑応答の時間。司会者と筆者。司会者が「なんか困ったな・・・」みたいにアタマを掻いているように見えるけど・・・勿論,なんの話題の最中だったかは不明。
質疑応答込みで1時間のセミナーで,だいたい50分くらいしゃべっていたようだ。しかししかしそれにしてもともかく,英語の講演ってのは全くイヤになっちゃいますね。そもそもからして勿論,筆者の英語がダメダメなのだが。とにかく講演でしゃべっている間じゅう,
| 1. | 次のスライドはなんだっけ? |
| 2. | このスライドではナニをしゃべるんだっけ? |
| 3. | あ,今発話したセンテンスはどうも文法的に不味いのではないだろうか?でももう言い直しもできないし。 |
| 4. | えっと,コレは英語でなんて云うんだっけ? |
| 5. | 聴衆はもう相当に飽きてきているのではなかろうか? |
| 6. | グググ。このジョークは不発であった。そもそも英語が通じているのか? |
| 7. | 今,講演時間何分ぐらいで,この後まだスライドが何枚あるんだっけ? |
| 8. | この計算は実際の処はどうなっていたんだったっけ? |
| 9. | あ。また英語間違えた。口が上手く回らん・・・。 |
と云うようなコトを,ほぼ,ずーーーーーーーーーっと,同時に並行してアタマの中で考え続けつつ,そしてまた同時に口と手は(なんだか知らないけど勝手に)ずーーーーっと動き続けている。と云う状況なのでございます。もう全くもってアタマは完全にパンクしてしまっておる。
講演が終わると,相当にほっとして気が抜ける。のと同時に,もうかなりげっそり疲れちゃいました,と云う状態に。コレで体重が減ってくれれば云コトないのですが・・・。
サテ。ナニはともあれ,無事終了。講演の方は,概ね好評だった模様。皆さん,面白かったと云って下さいました。面白くなかったとしてもだいたい慰め方々「面白かった」とは云うモノなので,lip service かどうか見分ける必要があるけどね。講演終了後の質疑応答もたくさん出て,がちがちに議論できたので,全体的にはワリと好評だったのではないか,と云うのは甘めの自己分析ですか。そうですか。
前々から筆者滞在中に一度はこちらLeedsでで打ち合わせ・議論などしましょうと云っていたCompiegne工科大学のK先生が,今回のこの講演会で筆者が話しをすることになったのを好機として,こちらの研究グループを訪問して下さいました。特別なゲスト来訪と云うコトで,夕食はこの先生とご一緒することに。筆者もこの講演会が終わって重荷を下ろすことができて非常にホッとした状態になりまして,たいへんにリラックスした楽しいディナーとなりました。
【追記】当該講演会翌日の今日になっても「昨日の講演は非常に面白かった(興味深かった)」とわざわざ云ってくれるヒトが数人いらっしゃったので,実際結構ウケてたみたいです(不発のジョークが,ではなくてあくまで内容が)。こう云う反応は非常に嬉しい。なのでわざわざココにメモしておくモノであーる。
【追記2】その後,ジョークもちゃんとウケたよ,と云うコトを云ってくれるヒトまで現れる始末である。尤もこちらはヤヤ慰め入ってるクサイが。一応,喜ばしいpositive情報としてメモ追記。しとこぅっと。
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