2015年4月10日（第１回）物質（単体と化合物）の分類
今年は、約120名の諸君から回答を戴きました。今年新たに、少なくとも45の物質名が、今年新たに見つかりました。
下には、今年出た誤答をリストアップし、正しい分類に整理しました。分類ごとに五十音順にならべています。各分類には、まず昨年までは現れず、今年現れた誤答を赤字で記し、次いで2012年以降に現れた誤答のリストを掲載しています。今年も現れた誤答は赤字で示しています。
各分類内で「混合物」とあるのは、その分類に該当する物質からなる混合物の名前である場合、「集合名」とあるのは、個々の物質ではなく同種の物質の総称名である場合をさします。
自分の挙げた物質の分類が違っていた場合は、どこに分類されているか、調べてみてください。
有機物：分子性物質 イオン性物質 高分子
無機物：金属 分子性物質 イオン性物質 高分子
まず、分類以前に、物質名ではない誤答（NG語）を、理由ごとにまとめて掲載します。
物体名：回答の対象にならないもの。「物体」と「物質」の区別は、化学以前の自然の理解の基礎の基礎です。学校の試験には出なくても、就職試験では出題される可能性のある一般常識です。事前の自己学習が功を奏したのか、今年は例年にくらべて少なかったようです。
カラザ，フィルム，ポリバケツ，ポリ袋
（昨年まで）ICチップ、アルミ箔，イースト（酵母）， 一円玉、鉛筆，カーボンファイバー、カギ、木，釘，消しゴム、ゴマ，小麦，自転車、シャープペンシルの芯、じゃがいも，十円玉、人体、スーツ、鈴，ステビア（植物名）、砂，大豆，鉄粉、粘土，光ファイバー，ビニール袋、フライパン、PETボトル，ボールペン，綿
集合名または状態名： 物質の名前ではないので回答の対象にはなりません。
アルマイト，軽質炭酸ナトリウム，高耐熱透明ハイブリッド，ブレンドポリマー
（昨年まで）アクチノイド，ガス（気体），カラメル，プレセラミック
品名：物質から構成されているものもありますが、機能と関係している名称であり、物質名ではありません。
エラストマー化合物，ゲル化合物，スチールウール，炭（木炭），着色料，熱可塑性樹脂，ポリエチレンエマルジョン
（昨年まで）アルカリ剤，アロエベラエキス、安定化剤、医薬品、界面活性剤，覚せい剤，果汁、褐鉄鉱，紙，牛脂，吸水性ポリマー，牛乳，クリーム、蛍光増白剤、紅茶、工程剤、香料、小麦粉，酒、殺虫剤、サプリメント、酸味料，柔軟剤，ショートニング、食品添加物、食物繊維，除草剤、シリカゲル，シルクシーズニング，ステビア（甘味料）、接着剤，セメント、洗剤，全粉乳，染料、増粘多糖類、〜抽出物，調味料、乳化剤、ハイドロゲル化剤、発酵アルコー
ル，半導体、pH調整剤、非イオン性界面活性剤，漂白剤，肥料，プラスチック，分散剤、麻薬、水軟化剤，木綿，有機溶剤，卵黄，両性界面活性剤，ローヤルゼリー
誤った名称、不完全な物質名：正しい物質名ではありません（イオン名は物質名の一部）。
塩化ビフェニル（→クロロビフェニル），塩化ベンゼン（→クロロベンゼン），カルボキシル基，シアノアクリレート，セチルピリジニウム，ベンジルドデシル
（昨年まで）アルギン、アンモニウム（イオン），イソプロピル，エステルナトリウム、クロスポリマー、コポリマー，塩，スルホン酸ナトリウム、炭酸水素，ヒドロキシプロピルトリモニウム（ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム），ホウケイ酸，ポリオキシエチレンラウリル，ラウリン
（イオン名）アンモニウムイオン，塩化物イオン，カリウムイオン、酢酸イオン、ナトリウムイオン（Na+），マグネシウムイオン，メタケイ酸イオン（HSiO3-），メタホウ酸イオン（BO2-）
（誤った名称）イソプロパノール（→2-プロパノール），塩酸ナトリウム（→塩化ナトリウム），
元素名だが物質名ではない：元素名が単体名（物質名）と同じでない唯一のものです。
（昨年まで）炭素（カーボン）
次に、どの分類にもあてはめることのできない誤答を、理由ごとにまとめて掲載します。
混合物中にしか存在し得ない成分：単独の「物質」としては存在していません。
（昨年まで）アルミン酸ナトリウム，ケイ酸，炭酸，ホウ酸
複数の分野にまたがる混合物：答えるとしたら、成分ごとに分類を調べる必要があります。
（昨年まで）アルマイト，塩酸、オウゴンエキス，クララエキス-1，コーヒー，黒炭，ジフルプレドナート、石油（原油），ゼラチン，炭素繊維強化プラスチック（CFRP），チアミン硝化物，ニッケル水素，バター，PCA（ピロリドンカルボン酸）亜鉛，リン青銅
有機分子
アドレナリン，イソステアリン酸コレステリル，イノシン酸，オロパタジン，過酸化ベンゾイル，d-カンフル，クロロベンゼン，クロロホルム，クロロビフェニル，クロロメタン，サッカリン，ジクロロジメチルシラン，スクワラン，ソルビン酸，ドコサヘキサエン酸（DHA），トコトリエノール，トリフェニルホスフィン，ナフタレン，ニトログリセリン，尿素，ノルアドレナリン，ファビピラビル，フィチン酸，ベンゼンスルホン酸，リドカイン
（昨年まで：赤字は今年も現れた誤りの正解。以下同じ）アクリル酸、アジポニトリル，アシル桂皮アルデヒド，アスパルテーム，アセチルサリチル酸（アスピリン），アセトアミノフェン，アセトアルデヒド，アデノシン三リン酸，アニリン、アミノエチルスルホン酸，アミノカプロン酸，アラニン，アルギニン，安息香酸、安息香酸ベンジル，イソステアリン酸ポリグリセリル -6，イソセテス-25，イソノナン酸オクチル，イソフラボン，イソプレン、イソプロピルメチルフェノール，イソペンテニルアデニン，イノシトール，イブプロフェン，インジゴ，インドメタシン，エタノール（エチルアルコール）、エタノールアミン，エチドロン酸，エチルパラベン、塩化ビニル，オクチルアクリルアミド，オクトキシグリセリン，オレイン酸，
カフェイン，カプリン酸グリセリン，ガラクトー ス，カルバミン酸，キサンタン，ギ酸，ギ酸メチル、キシリトール，クエン酸、クエン酸トリメチル，グリコール酸，グリシルグリシン，グリシン，グリセリン、グリセリン酸，クリセン， グルコース（ブドウ糖），グルコン酸、グルタミン酸，コレステロール，コンドロイチン硫酸，
酢酸、酢酸エチル，酢酸トコフェロール，酢酸メチル，サリチル酸，サリチル酸メチル、シアノコバラミン，ジイソプロパノールアミン，シクロメチコン，ジステアリン酸グリコール，L-システイン、シトルリン，1,8-シネオール，ジブチルヒドロキシトルエン（BHT），ジメチルドデシルアミンN-オキシド、シュウ酸，酒石酸，ショ糖(砂糖，スクロース)，シルデナフィル，スクラロー ス，スクワレン，スチレン（スチロール）、ステアリルアルコール、ステアリン酸，ステアリン酸グリセリン，セタノール，セチルジメチコンポリオール，セテス-6，セリン，ソラニン、
ダイオキシン，タダラフィル、トコフェロール，トリクロロメタン，トルエン、トレハロース，
ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸，ニコチン酸アミド（ナイアシン），ニトロベンゼン，
パラジクロロベンゼン，パラベン，パルミチン酸，パンテノール，ピクリン酸，ヒスチジン，ビタミンＣ（アスコルビン酸），ピルビン酸，フェキソナジン，フェノール，フェノキシエタノール，フマル酸，フルクトース（果糖），プロパン，プロピルパラベン，プロピレングリコール、ポリグリセリル4-ラウリルエーテル，ホルムアミド，ホルムアルデヒド，
マルチトール，マルトース，マレイン酸，マンノース，ミリスチン酸，ミリスチン酸イソプロピル，無水カフェイン，無水フタル酸，メタノール，メタン，メチルイソチアゾリノン、メチルパラベン，2-メチルブタジエン，メチルレッド，メトキシ桂皮酸エチルヘキシル、メンチルグリセリンエーテル、メントール，メントキシプロパンジオール，
ラウリルリン酸，ラウリン酸，酪酸，ラクトース（乳糖），(α-)リポ酸、硫酸メタアミノフェノール，リボフラビン酪酸エステル，リンゴ酸、レゾルシン，レチノール，ロイシン
混合物：
（昨年まで）ガソリン，サラダ油，スイートオレンジ油，水添ヒマシ油，スペアミント油，セージ油，大豆油，直鎖アルキルベンゼン，天ぷら油，トウツバキ種子油，灯油、パーム油、変性アルコール、マーガリン，ヤシ油，ヤシ油脂脂肪酸，ユーカリ油，ラベンダー花エキス，ロウ，ワセリン
集合名：
オリゴ糖，グリセリン脂肪酸エステル、スルホン酸，炭化水素，直鎖アルキルベンゼンスルホン酸，フタル酸エステル、
（昨年まで）アクリル酸アルキル、アクリル酸エステル，アセチルヘキサペプチド，アドレナリン，油（油脂），アミノ酸，アルキルアミンオキシド、アルキルグルコキシド、アルキルジメチルアミンオキシド，アルキルモノグリセリルエーテル，アルギン酸エステル，アルコール、アルデヒド、アントシアニン，エーテル、液糖，エステル，カルボン酸、カロテン，グリコール，グリセリンエステル、クロロフィル，ケテン，ケトン，シクロアルカン、シクロファン、シクロペンタシロキサン，脂質（脂肪）、脂肪酸，脂肪酸アルカノールアミド，脂肪酸グリコール，脂肪酸メチルエステル，植物油（脂），ショ糖脂肪酸エステル，ステロイド、ソルビタン脂肪酸エステル，タンパク質加水分解物，デキストリン，糖類，トリアシルグリセロール，ニトロ化合物、
パラフィン，ハロン、ビタミン（すべて），L-フェニルアラニン化合物、ブタノール（ブチルカルビノール），ブテン（ブチレン），フラボノ-ル，プロスタグランジン（PG），フロン、ペンタイソステアリン酸ポリグリセロール(-n)，ポリオキシエチレンアルキルエーテル，ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル，ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレン脂肪酸アルカノールアミド，ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステル，ポリオキシエチレン（POE）ステアリルエーテル，
ポリソルベート，ポリフェノール、マルトデキストリン（マルトオリゴ糖），ミネラルオイル，メチルポリシロキサン，メラニン，ラクチド、ラノリン脂肪酸，リボフラビン酸エステル
有機イオン性物質
アセサルファムカリウム，塩化カルニチン（カルニチン塩酸塩），塩化ジメチルアンモニウム，塩化セチルトリメチルアンモニウム（セトリモニウムクロリド），塩酸テトラヒドロゾリン，塩酸ナファゾリン，クエン酸カリウム，クエン酸ナトリウム，グルコン酸銅，サッカリンナトリウム，ソルビン酸カリウム，ナトリウムフェノキシド，乳酸ナトリウム，ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム，ミリストイルグルタミン酸ナトリウム，ラウリルヒドロキシスルタイン，リン酸アスコルビルマグネシウム
（昨年まで）アスパラギン酸カリウム、アセチルヒアルロン酸ナトリウム，アメジニウムメチル硫酸塩，安息香酸ナトリウム，エデト酸ナトリウム（EDTA），塩化ジメチルジアリルアンモニウム，塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム，塩化ベンゼトニウム，塩化ベンゼンジアゾニウム，塩化リゾチーム（リゾチーム塩酸塩）、塩酸プソイドエフェドリン、塩酸ブロムヘキシン（ブロムヘキシン塩酸塩）、塩酸メクリジン，
グリチルリチン酸２カリウム、グルコン酸カルシウム，グルコン酸クロロヘキシジン、グルコン酸ナトリウム，グルタミン酸ナトリウム，クロルフェラニラミンマレイン酸塩，コンドロイチン硫酸エステルナトリウム， 酢酸ナトリウム，ジンクピリチオン，スコポラミン臭化水素酸塩水和物，ステアリルトリモニウムクロリド，ステアリン酸亜鉛，ステアリン酸カリウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、
乳酸カルシウム、パラフェノールスルホン酸亜鉛、パントテン酸カルシウム，ヒアルロン酸カリウム（高），ヒアルロン酸ナトリウム（高），ヒチルピリミニウムクロリド、ピリドキシン塩酸塩，ベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム，ミリスチン酸カリウム，ラウリル酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸アンモニウム，ラウレス硫酸ナトリウム，ラウロアンホ酢酸ナトリウム
混合物：ココイルメチルタウリンナトリウム，
（昨年まで）コカミドプロピルベタイン、石鹸
集合名： アルキルエーテル硫酸エステル塩，ポリオキシエチレンアルキルスルホコハク酸塩，硫酸アルキルナトリウム，
（昨年まで）アルキルアミドアミン塩、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、アルキルカルボキシベタイン，アルキルスルホン酸ナトリウム、アルキルトリメチルアンモニウム塩、アルキルヒドロキシスルホベタイン、安息香酸塩、エステル型ジアルキルアンモニウム塩，エデト酸塩、塩化ジメチルジアリルアンモニウム，クエン酸塩，クロロフィル，脂肪酸カルシウム，脂肪酸ナトリウム，水素添加大豆リン脂質、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩，直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム，ベタイン，モノアルキル硫酸ナトリウム，ラウリル硫酸塩、
有機高分子（有機イオン性高分子を含む）
カラギーナン，ヒドロキシプロピルメチルセルロース（ヒプロメロース）、プルラン，カルボマー（カルボキシビニルポリマー），ポリオキシプロピレン，ポリ(ビニルアルコール)（PVAL），ポリシラン，ポリメチルシルセスキオキサン，リヨセル
（昨年まで）アクリル（ポリアクリロニトリルまたはポリアクリル酸メチルの略称），アミラーゼ，アミロース，アルギン酸ナトリウム，アルブミン，イヌリン，(HDI/トリメチロールヘキシルラクトン)クロスポリマー、エボナイト，カゼイン（ナトリウム），カルボキシメチルセルロースナトリウム，キサンタンガム，キチン，グルコマンナン，ケラチン、コラーゲン，ジメチルポリシロキサン（ジメチコン），セチルセルロース、セルラーゼ，セルロース、デンプン，
ナイロン（ナイロン6,6），ニトロセルロース，ヒアルロン酸，ヒアルロン酸カリウム，ヒアルロン酸ナトリウム，ヒドロキシエチルセルロース,
ヒドロキシプロピルセルロース、ビニロン，フェノール樹脂、プロテアーゼ，ペプシン、ポリイソプレン（天然ゴム），ポリウレタン，ポリエチレン，ポリエチレングリコール（マクロゴール），ポリエチレンテレフタラート（PET），ポリ塩化ビニル（PVC），ポリスチレ
ン（スチロール），ポリビニルピロリドン（PVP），ポリプロピレングリコール（PPG），ラテックス，リパーゼ，
集合名： アルコキシル化ポリエチレンイミン，メチルグルセス(-n)
（昨年まで）アクリル酸アルキルコポリマー，アクリル酸−塩素共重合物，アルギン酸エステル，クロスポリマー，合成ゴム，酵素，ゴム、コラーゲン、シリコーン（樹脂）、タンパク質，デンドリマー，フッ素化ポリマー，プラスチック（合成樹脂）、ポリアクリル酸アルキル，ポリエステル，ポリエチレングリコール・グラフトコポリマー，ポリクオタニウム(-n)，ポリシリコーン(-n)，ポリソルベート，ポリペプチド，レーヨン
金属：銅，鉛，
（昨年まで）アルミニウム，カリウム，カルシウム，チタン，鉄，ナトリウム，マグネシウム，モリブデン
混合物（合金）： インバー，ウッドメタル
（昨年まで）黄銅，クロム鋼，クロム銅，コルソン合金，ジュラルミン，ジルコニウム銅，スチール（鋼鉄），ステンレス，青銅，ダクタイル鋳鉄、ニッケル鋼、白銅、はんだ，ブリキ，ベリリウム銅
無機分子：塩素，水素，テルル
（昨年まで）アルゴン，アンモニア，硫黄，塩化水素，オゾン，過酸化水素，キセノン、五酸化二リン，酸化窒素，酸素、次亜塩素酸，シアン化水素，シクロペンタシロキサン，セレン、炭水化物，窒素，二酸化硫黄，二酸化炭素（ドライアイス），二酸化チオ尿素，二酸化窒素，フッ化ケイ素，フッ化水素，ヘリウム，ホウ素，ホスゲン，水，ヨウ素，硫化水素、硫酸、リン（黄リン，赤リン）、リン酸
混合物：
（昨年まで）アンモニア水，過酸化水素水，空気、炭酸水
集合名：
（昨年まで）フラーレン、ポリシラン
無機イオン性物質
塩化アルミニウム，カオリン，銀アミド，ジルコン，窒化銀，フッ化ナトリウム，フルオロメトロン，無水ピロリン酸ナトリウム，硫酸ヒドラジン
（昨年まで）アジ化ナトリウム，亜硝酸ナトリウム，亜硫酸ナトリウム，EDTA-4ナトリウム、塩化亜鉛、塩化アンモニウム，塩化カドミウム、塩化カリウム、塩化銀、塩化ナトリウム（食塩）、塩化マグネシウム、過塩素酸アンモニウム，カルシウムカーバイド（カーバイド）、クロロヒドロキシアルミニウム、ケイ酸カルシウム，ケイ酸ナトリウム，酸化亜鉛、酸化カリウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウムド、シアン化アンモニウム、シアン化カリウム、シアン化ナトリウム、シアン酸アンモニウム，硝酸アンモニウム、硝酸カリウム，水酸化アルミニウム、水酸化アンモニウム，水酸化カルシウム、水酸化ナトリウム，水素化カリウム、水素化ナトリウム、
炭酸アンモニウム，炭酸カリウム、炭酸カルシウム（石灰石）, 炭酸水素ナトリウム（重曹），炭酸ナトリウム、ドロマイト、二クロム酸カリウム，ピロリン酸鉄、フッ化アンモニウム、フッ化ベリリウム，ホウ砂，メタリン酸ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、硫酸アルミニウムカリウム，硫酸アンモニウム，硫酸カリウム，硫酸鉄アンモニウム，硫酸銅，硫酸ナトリウム，硫酸ヘキサアンミン銅(II)，硫酸マグネシウム，リン酸カルシウム，リン酸水素カルシウム，リン酸マグネシウム，リン酸ナトリウム, リン酸二水素ナトリウム
混合物：ポリ塩化アルミニウム（POM）
（昨年まで）ベンガラ
集合名：
（昨年まで）亜硫酸塩，塩，過塩素酸塩，金属シアン酸塩、金属チオシアン酸塩、金属炭化物，ケイ酸塩、次亜塩素酸塩，シアン化物，シアン酸塩，炭酸塩、硫酸塩，リン酸塩
無機高分子（イオン性物質にまたがるものを含む）：石英，
（昨年まで）アスベスト（石綿）、アルミナ（酸化アルミニウム）、ケイ素（シリコン）、黒鉛（グラファイト、カーボンブラック），コランダム，酸化チタン、酸化鉄、酸化銅、酸化マンガン，ダイヤモンド、タルク，炭化ケイ素，窒化ホウ素，トパーズ，二酸化ケイ素（無水ケイ酸）、ヒドロキシアパタイト，蛍石，ポリ塩化アルミニウム（塩基性塩化アルミニウム，クロロヒドロキシアルミニウム），ポリホスファゼン
混合物：
（昨年まで）エメラルド，サファイア、セリサイト，めのう，ルビー
集合名：
（昨年まで）アルミノケイ酸塩、雲母（マイカ），カーボンナノチューブ、ガラス、セラミックス，長石，沸石（ゼオライト）
(Q1) 有機の分子性物質とイオン性物質の（名前での）見分け方は？
(A1) イオン性物質は陽イオンと陰イオンの組み合わせでできています。それで，名前も陽イオン名と陰イオン名を組み合わせています。陽イオンのほとんどは金属由来のイオンまたはアンモニウムイオンです。したがって，名前の中に金属に由来する名前が含まれていれば，イオン性物質だろうと推定することができます。また，NH4+以外のアンモニウム塩のほとんどは有機アンモニウム塩です。
(Q2) 分子性物質と高分子物質の（名前での）見分け方
(A2) 高分子物質は分子量が約１万以上の物質とされています。しかし，分子性物質との間に明確な境界があるわけではありません。天然の高分子は，多糖類，蛋白質，核酸のいずれかです。これらに分類されるものは高分子物質です。合成高分子は，単量体（モノマー）の繰り返し構造（重合体）であって，分子量（重合度）に分布があります。一般に，名前の頭に「ポリ〜」がつきます（ナイロン・ビニロンなど，商品名が定着しているものは例外）。しかし，界面活性剤などに使われている「ポリオキシエチレン〜」のように重合度が小さいものは，高分子にはあてはまりませんので注意が必要です。
(Q3) 高分子物質と分子性物質の違いは？
(A3) おもな性質の違いは次の通り。
性質 |
分子性物質 |
高分子物質 |
分子式 |
明確 |
組成しかわからない |
分子量 |
小さく一定 |
大きく（概ね１万以上）不定 |
融点、沸点 |
低く一定 |
高いか不定、あるいは融解前に分解する |
水溶液（溶ける場合） |
溶液 |
コロイド溶液 |