2007年8月 トリノへの出張の合間に

トリノ市内の公共交通の大部分はバスですが、旧市街を中心にして放射状に広がる路線のいくつか(路線番号:1番〜6番)は、路面電車が走っています。低床式で、長いものは7連接のものが一方通行の道路を走っていたりします。現在はバスが走っている路線のいくつかにも架線が残り、鉄路が敷かれたままになっており、今後の諸事情次第ではLRT転換も可能なように見えました。

切符はバスと共通で、停留所の近くのキヨスク(売店)で買い、乗車するときに刻印を押すという、ヨーロッパで一般的な信用乗車方式である。

二連接車ですが低床式ではないようです(3番)。
 
中央部が低床式になっている三連接車(1番)
 
4番の路線は旧市街の中心部では王宮跡を取り囲むかのように一方通行になっています。周囲を圧倒する長さの七連接車が走っています。
 
こちらは車体広告が施された七連接車です。ほぼ全体が低床式になっているようです。前面の形状は左と同じですが、灯火の色からわかるようにこちらは後部です(右側通行)。
 

旧市街の工事中の道路。地図では路面電車が走っていることになっている。鉄筋の組まれていない部分に線路を敷くかのように見え、路面電車の路盤(改修)工事中ではないかと思われる、
(番外)リンゴット・フィエレ(元フィアットの自動車工場の跡地)から伸びて線路を越える大きな歩道橋からトリノ駅への入り口方面を望む。右は都市間を結ぶ中距離列車らしい。一見すると電車のように見えるが、最後尾から電気機関車が押している。左はメトロから国鉄の近郊路線に乗り入れている電車。画面の右方向には多数の留置線が広がっている。


(土佐電鉄の電車とまちを愛する会:伊藤眞人)