飽和炭素上の求核置換反応

1.(1) CH3CH2OCH3  (2) CH3CH2CH2CH2Br  (3) (CH3)3COH
  methoxyethane    1-bromobutane    2-methyl-2-propanol

注意(重要):CH3CH2OHのC-O結合は、NaOHの場合と異なり、共有結合です(しかもC-Cより強い)。OH基は弱い脱離基なので、CH3CH2OHなどからひとりでにOH-が脱離することはありません(だからエタノール水溶液は中性ですし、有害なOH-の生成を心配することなく、大人はこれを飲んでその生理作用を楽しむことができるのです)。C-O結合が切れるのは、(2)のように、酸性条件下でプロトン化してOH2+(=よい脱離基)となり、OH2(水)として脱離する場合がほとんどです。OR基も同じです。

2.(省略)

3.(ここを参照

4.

5.(省略)

6.演習問題2(1)(2)ヒント:どちらもSN1反応である。
  (3) ヒント:アルキル基1個なのでSN2反応である。FとIのうち脱離しやすいのはどちらか?

  演習問題3(a) 脱離しやすさの順は?テキスト参照。
  (b) ハロゲンが取れた陽イオンC6H5+は安定か?SN2反応で求核種が近づくための空間は空いているか?

  演習問題5 構造と反応性の関係。テキストおよび問題3(b) 参照。

解答はこちら。(問題3は上のヒントがわかればわかるので省略)