練習問題や演習問題の「正解」を知りたがるが、いつも正解を他に判断してもらってから先に進むというのは自然科学を学ぶ上で望ましい姿勢ではない。レポートの回答に「正解」を書きたがる姿勢も同様である。「学びて思わざれば即ち罔(くら)し」(論語)という(「罔し」は理解が進まない状態を意味する)。
 学ぶ過程で大切なのは、自分の知識やテキストなどに書いてある知識を総動員して、
・自分で「正しいのではないか」と考えたことを答えることと、
・自分の考えたことが間違ってる可能性を頭に常に入れておくこと、
・間違いに気づいたら速やかに修正すること
である。この過程で理解が進む。
 演習レポートでは、○×はつけても採点し評価することはない。評価が下がることがあるとしたら、白紙や「わかりません」、でたらめな回答、他人の回答を単に丸写しした回答など、自分で考えた形跡の認められない場合である。
 今のうちに、大いに考え、間違い、修正するがいい。試験で(そして人生を通じて)その経験が生きてくる。